「にきび」を上手に治すには

にきびができる原因

「にきび」は毛孔を中心とした炎症で、皮脂腺の働きが盛んになる思春期にみられるようになります。 つまり、思春期には男性ホルモンが皮脂腺に活発に働き、皮脂の分泌を増加させます。 また、皮脂を栄養源として毛孔の中に住んでいる細菌(とくにアクネ桿菌)も増えて、その働きも盛んになります。すると、アクネ桿菌の出すリパーゼという酵素のはたらきで皮脂が分解され、そこに生じた遊離脂肪酸によって毛孔の角化が亢進し、これに皮脂がつまって面皰という「にきび」の初期の発疹が出来上がりますが、更に二次感染(真菌感染など)が加わって「にきび」は一層ひどくなるわけです。女性の場合は生理の周期によっても、皮疹が増悪することがあります。

治療の基本

①皮脂の分泌を抑えること。とくにビタミンB6と抗炎症剤の静脈注射が有効なので炎症が強い場合は注射します。炎症が軽度な場合や通院間隔が空いてしまう場合は、内服に変更する場合もあります。

②毛孔の細菌の働きを抑えるための特殊な抗菌剤の外用と内服外用薬は基本的に抗菌剤と抗真菌剤の併用を行います。

副作用チェック(内服抗生物質が長期化した場合)

少量の抗生剤を長期投与しますので、2~3ヶ月に1度、血液像や肝機能の検査をして、副作用の有無をチェックします。しかし、大部分の症例に副作用はあまり認められません。

③光線療法(赤外線、または必要に応じてソフトレーザーの照射)血流を良くして炎症の改善を助けます。

④その他、全身状態や食べ物(脂肪分の多いもの)に注意することが大切で、夜更かしや睡眠不足などがあげられます。

以上は、先代院長の40年以上にわたる「にきび」治療の経験に基づくものですが、一般に「にきび」の出来やすい人、ひどくなりやすい人様々で、上述の方法で大体発疹がなくなるまで週1回の治療で平均2~3ヶ月を要します。
しかし、人によっては長くかかる場合もあり、決して外用薬のみで治るものではありません。

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