生活習慣病

治療の特徴・病気の特徴

治療の特徴・病気の特徴

生活習慣病とは、普段の生活習慣が要因となって引き起こされる病気全ての総称です。
ストレス社会と言われる現代において、生活習慣病は若い方からご年配の方まで全ての人にとって大きな問題となっています。

生活習慣病にはさまざまな病気がありますが、恐ろしいのは、いずれも放置しておくと命に関わる可能性がある病気ばかりである、ということです。
しかし、裏を返せば生活習慣を見直すことができれば悪化や発症を抑えることができる病気であるとも言えるでしょう。
まずは、どのような生活がどんな病気のリスクにつながるのかを知っていただけたらと思います。

メタボリックシンドローム

生活習慣病の代表と言っても過言ではないのが「メタボリックシンドローム」です。
一般的に肥満体型の方を「メタボ」ということがありますが、実際は肥満だけではメタボリックシンドロームには該当しません。

具体的な診断基準として、おへその高さの腹囲が男性85cm・女性90cm以上であること、かつ血圧・血糖・脂質の3つの要素のうち2つ以上が基準値から外れている場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。

生活習慣病(メタボリックシンドローム)について

メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態(状態)です。

日本人の死因の第一位はがんですが、第二位は心臓病(心筋梗塞や心不全など)、第三位は脳卒中です。この2つの病気は、いずれも動脈硬化が原因となることが多くなっています。
動脈硬化の危険因子は、高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・肥満などがあります。

これらの危険因子が重なれば、それぞれの程度が軽くても動脈硬化がしんこうし、心臓病や脳卒中の危険が高まります。

1999年に世界保健機構(WHO)が、動脈硬化の危険因子が組み合わさった病態をメタボリックシンドロームと定義しました。
この定義は各国によってさまざまな解釈がり、日本では肥満のなかでも、おなかの内臓脂肪を基盤とした考え方を採用しています。

すなわち、内臓に脂肪がたまり腹囲がおおきくなる「内臓脂肪型肥満」が、高血圧や糖尿病、脂質異常などを引き起こしやすく、これらが重なることによって、動脈硬化を進行させる危険が高まると考えています。

特定健診ではこの考え方をとりいれ、メタボリックシンドロームを見つけるだけではなく、ひろく動脈硬化を予防するための検査が含まれています。
多くは健診者の負担なく受けられるので、なるべく多くの方にこの健診を受けていただきたいと思います。

 

その診断基準は、大まかにいますと
①腹囲(おへその高さ)が男性で85cm以上、女性は90cm以上が必須項目です。
さらに
②高脂血症(中性脂肪150mg/dl以上など)
③高血圧(収縮期血圧130mmHg以上など)
④高血糖(空腹時血糖110mg/dl以上)
のうち2項目以上に当てはまると、メタボリックシンドロームと診断されます。

 

治療は、まずは生活習慣の改善です。
食事内容の確認と制限、あとは運動療法が主体となります。
それでも数値の改善が見られなければ、治療薬の開始となります。

 

 

 
 

メタボリックシンドロームについて詳しくはこちら① メタボリックシンドロームについて詳しくはこちら②

高血圧

高血圧は常に血圧が基準値を超えている状態を指します。
高血圧の原因としては、遺伝的な要素もありますが多くの場合は塩分の摂りすぎや運動不足、肥満などがほとんどです。

高血圧は、メタボリックシンドロームの診断基準の一つでもあります。

 
 

高血圧について詳しくはこちら

脂質異常症 (高脂血症)

脂質異常症は、中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に問題が発生している状態を指します。
原因は食事バランスの乱れや運動不足、過度なストレスなどが挙げられます。

脂質異常症は、メタボリックシンドロームの診断基準の一つとされています。

糖尿病

糖尿病とは、インスリンというホルモンが不足したり正常に働かなくなってしまったりすることで、血糖が異常に高くなってしまう病気です。
糖尿病になるとさまざまな合併症を引き起こすとされており、現代の日本において糖尿病の予防は大きな課題とされています。

そんな大きな問題である糖尿病ですが、脂質異常症、血圧と並んでメタボリックシンドロームの診断の基準の一つとされています。

 
 

糖尿病ってなに?

生活習慣病改善のために

メタボリックシンドロームから高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を予防するためには、食生活の改善・運動の促進・禁煙が非常に重要となってきます。います。

すなわち、内臓に脂肪がたまり腹囲がおおきくなる「内臓脂肪型肥満」が、高血圧や糖尿病、脂質異常などを引き起こしやすく、これらが重なることによって、動脈硬化を進行させる危険が高まると考えています。

運動療法

インターバル速歩とは(4.3~5.0メッツ)

①通常のスピードで3分間ウォーキング
②つぎの3分は速歩きでウォーキング(自分の最大スピードの7割程度)
③①と②を交互に繰り返す
1日の速歩きの合計が15分以上になることを目標に行う(1日に数回に分けてもOK)

 

歩き方のポイント

⑴背筋を伸ばす⑵大股で歩く
⑶着地はかかとから
⑷腕は後ろに引くように降る

 
メッツとは?

座って安静にしている時を1メッツとし、それと比較してどのくらいカロリーを消費するかという目安

消費エネルギー(Kcal)は時間(H)x体重(kg)xメッツで計算できます。
足や腰が痛くて、歩くのがつらい方にはレジスタンス運動(2.0~2.5メッツ)がお薦めです。
最近はコロナの影響でステイホームのために、いろいろな動画などがネットに掲載されています。参考にしてみてください。

食事療法

①エネルギー摂取量を守る:1日に取るエネルギー摂取量の目安は、標準体重x(25~30)Kcalです。標準体重は身長(m)x身長(m)x22で求めます。
②栄養バランスを考える:バランスよく食べることが重要。食物繊維を多く含む野菜を覆うとるようにして、脂肪分は控えましょう。
③規則正しく食べる:肥満予防のためには、1日3回規則正しく食事をして、間食をさけ就寝直前の食事は避けましょう。
④塩分はひかえめに:塩分の摂りすぎは、むくみや血圧上昇につながります。醤油などの調味料や塩分を控えて薄味にしましょう。酸味や香辛料を上手に使って、味の工夫をしましょう。

 
 
 

骨粗鬆症

カルシウムが不足し、骨がスカスカになってしまう病気を「骨粗鬆症」と言います。
骨粗鬆症は骨の生活習慣病とも言われており、日本人の健康寿命の観点から現在治療や予防が注目されています。

カルシウムが不足すると骨は密度が低くなり、骨折しやすくなってしまいます。

加齢による変化もありますが、普段の食生活や運動習慣の見直しである程度予防が可能なので、まずはご自身の骨密度を知ることから始めてみませんか?

脂質異常症(高脂血症)

生活習慣病について調べていくと「高脂血症」という名前を見かけることがあるかもしれません。
高脂血症とは現在の名称で言うところの「脂質異常症」と同じものです。
2007年に名称が改められて以降は脂質異常症として研究、治療が進められています。

ちなみに名称の変更は「高脂血症」が単にコレステロールなどの脂質が高い病気ではなく、さまざまなパターンがあるという理由から、名称が正確ではないという結論に至ったため行われました。

痛風(高尿酸血症)

メタボリックシンドロームと並んで生活習慣病の代表として名前が上がるのが「痛風」ではないでしょうか。
「風が吹くだけでも痛い」といった恐ろしい由来を持つ痛風ですが、原因は血液中の尿酸値の上昇です。

血液内に溶けきれなくなった尿酸が結晶化することで白血球が活性化し、強い炎症が起こってしまうのです。
足の親指の付け根が痛くなる、足首や足の甲に痛みが走るなどの症状があった場合はお早めにクリニックへご相談ください。

 
 

痛風(高尿酸血症)について詳しくはこちら

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